第四話 萩の聖なる大十字架

第4話 萩の聖なる大十字架
アルバレス・アルベルト神父(萩教会元主任司祭)

萩教会百周年記念おめでとうございます。

私が萩教会で六年間福音宣教のために尽くすことが出来たのは、萩の殉教者たちの取り次ぎと模範のためであったと思う。

萩教会に赴任してから間もなく、ある日自転車に乗って、祈るために殉教者のキリシタン墓地(現代”切支丹殉教者記念公園”)を訪れた。あの日以来、ビリオン神父が苦労と涙をもって手に入れた萩の「聖地」であるあの墓地を、毎月二回訪れるようになった。墓地を掃除し、案内板を立て、野外祭壇を作りながら神を賛美した。

長崎の浦上から流され上陸なさった萩の港の丘の上に、彼らの偉大な信仰を賛えるために「殉教者の大十字架」を建てた。ちょうどその場所は、ビリオン神父が彼らの遺骨を発見したところである。

ビリオン神父の日記によると、萩における福音宣教が非常に困難になったとき、彼は毎日のように墓地を訪れ、祈りをささげたそうです。私も同じ墓地にお祈りに行った。そして、萩市内だけでなく、山奥の紫福などに、その子孫である隠れ切支丹の墓を巡りながら、力づけられたことがあった。

「萩の聖なる殉教者たちよ、我らのために祈り給え」

「萩カトリック教会宣教百年の歩み」より抜粋。
アルバレス・アルベルト神父